こちらは泌尿器科に関するページです。
包茎・ED・性病等についての記載があり、男性器の症例画像も掲載されています。ご了承の上、ご覧ください。

包茎に関する知識の問題点

一般に包茎は女性にきらわれる傾向があると言われていますが、実際に包茎とはどういった状態かをたずねると、正確に答えられる女性はほとんどいません。現代はセックスに関する情報が氾濫しているようですが、実は性に関する知識は、あいまいで不十分なのです。一方の男性も、包茎はすべて不潔だと思い込み、一人でクヨクヨと悩み、消極的になっている人が少なくありません。
包茎に関する正しい知識を持ち、治療の適応・方法などを十分に納得した上で、治療を受けるかどうかを自分で判断することが必要です。

包茎の種類

  1. 仮性包茎 普段は皮をかぶっているが、勃起したときは簡単にむけている。日本人の男性の包茎で最も多い(全男性の約 40%)。亀頭包皮炎などの炎症を起こしやすく、ひごろから入浴などの際に皮をむいて恥垢(ちこう)をよく洗い落とすことが大切です。治療はかならずしも必要ではありません。
  2. 嵌頓包茎 勃起したときに無理をすればむけるが、亀頭の根元がしめつけられる。嵌頓包茎(かんとん)包茎は、亀頭の根元がしめつけられ血液循環が障害されます。包皮を無理にむくと元にもどらなくなる場合があり、亀頭にうっ血や浮腫(むくみ)をおこし、皮膚がただれたり痛みを伴うこともあり治療が必要です。
  3. 真性包茎 ふだんも勃起したときも、まったく皮をむくことができない。亀頭が露出されないため発育が障害されることが多く、皮をむいて恥垢(ちこう)を洗い落とすことができないほか、性交障害の原因にもなり治療が必要です。

包茎の症例写真

理解を助けるために実際の症例写真を掲載しました。包茎で亀頭表面に直接接している包皮を内板(ないばん)、空気に触れている包皮を外板(がいばん)といい、内板と外板の折り返し部分を包皮輪(ほうひりん)と言います。包皮輪の狭いタイプの仮性包茎とかんとん包茎を混同している患者さんが多く、両者の違いを写真でご確認ください。包皮輪の狭いタイプの仮性包茎で、包皮を無理にむいたため、元にもどらなくなった場合をかんとん包茎と言います。

包皮輪の狭い仮性包茎

包皮輪の狭い仮性包茎

包皮輪が狭く、なんとか包皮をむく事ができますが、亀頭の下で締め付けられている点に注目してください。

包皮輪の狭い仮性包茎

包皮輪の狭い仮性包茎

包皮をむくことが難しいと恥垢がたまって不潔になりやすく、亀頭包皮炎などの原因となることがあります。

かんとん包茎

かんとん包茎

包皮輪が狭い仮性包茎で、無理に包皮をむくと、亀頭が締め付けられて浮腫みを生じ元に戻らなくなることがあります。

真性包茎

真性包茎

勃起しても全く包皮が反転できません。手術の絶対適応とされています。

症例写真を提供していただいた患者さんに深く感謝します

包茎の治療方法

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などでは、割礼(かつれい)を行う習慣があることはよく知られています。包皮を切除することは、成人を祝い多産を願う宗教儀式としてだけでなく、入浴が困難な中近東などの乾燥地帯では衛生面からも合理的であったと考えられます。

第二次性徴ににともなって男性の性器は発達しますから、中学生くらいの仮性包茎では手術の適応はありません。成人する頃になってもなお包茎の場合に、手術の適応が考えられます。一般に包茎の程度がごく軽い場合は、包皮を切除しなくても良い場合があります。

包皮を切除する場合は、様々な手術方法があります。例えば、クランプ式などの器械ではさんで行う手術は、簡単で手術後の出血も少ないなどの利点がある反面、手術後の傷跡が目立つため再手術を希望される患者さんが少なくありません。

亀頭直下埋没法とは

勃起した時のペニスの大きさにあわせて、余分な包皮を切除します。切開線が亀頭のすぐ下の冠状溝(俗に「かり」と呼ばれている部分の下)に来るため、手術後も傷跡が目立つことが少なく、現在の多くの美容外科・形成外科で採用されています。

当院では、この亀頭直下埋没法を行いますが、切開にメスまたは電気メスを、縫合には特殊な細い糸を使用し、ていねいに手作業で縫い上げていきます。

仕上がりがきれいな手術ですが、まれな合併症として手術後に出血することがあること、抜糸の際に傷跡がひらくことがあるなどの問題点も指摘されています。

従来からの環状切開術(手術後約1年)

従来からの環状切開術(手術後約1年)

亀頭直下埋没式包茎手術(抜糸直後)

亀頭直下埋没式包茎手術(抜糸直後)

症例写真を提供していただいた患者さんに深く感謝します

亀頭直下埋没式へ変えるには?

包皮に余裕があれば、直ちに亀頭直下埋没式包茎手術に変えることが可能です。

従来からの環状切開術(手術後約1年)

従来からの環状切開術(手術後約1年)

亀頭直下埋没式包茎手術(抜糸直後)

亀頭直下埋没式包茎手術(抜糸直後)

包皮に余裕がない場合は、TLCタガーで包皮を伸長させてから亀頭直下埋没式包茎手術に変えることが可能です。詳細は、修正手術のページをご覧ください。

症例写真を提供していただいた患者さんに深く感謝します

手術を受ける時期は?

手術後に問題をおこした場合は、来院して処置を受けることがあります。従って、万一の場合にそなえ手術は、試験や出張などの時期をさけ、スケジュールに余裕のある時が望ましいと思います。また、手術後3日目からシャワーが可能ですが、オナニー・セックスは約2週間できませんから、この点も考慮に入れる必要があります。

手術前の診察・説明は?

2013年 第三世代電子カルテ

2013年 第三世代電子カルテ

手術前の診察の後、包茎手術の説明は、電子カルテやパソコンで行い、手術後の注意点は文書でお渡ししています。

  • 亀頭直下埋没式包茎手術の詳しい説明
  • 手術後のスケジュール
  • 万一のトラブル発生時の対処の仕方
  • 手術後の洗浄や包帯交換の方法と実際の実技指導
  • お薬の説明
  • 遠方で自己抜糸を希望される患者さんには、写真入の解説を文書で差し上げています

決心がつかない場合は、いったん帰宅してもう一度良く考えてから出直されるのもよいでしょう。

手術料金は?

麻酔・手術および手術後の処置もすべて含めた一括料金です。自由診療であるため、保険がききません。

亀頭直下埋没式包茎手術

12万8,000円(内税)

ナイロン糸を用いるもの(結節縫合)

自己抜糸について

特殊なナイロン糸を用いていますから、手術後2週間で半分くらいの糸は自然に脱落します。
手術後7~10日目で抜糸しますが、自己抜糸も可能です。
遠方で、再診が困難な患者さんには、手術の際に自己抜糸の方法をご指導しますので、遠慮なくお申し出ください。

自己抜糸なら、1回の受診で治療を終わらせることも可能です。