妊娠の診断

生理の前に妊娠かどうかを正確に検査することは、現在の医学では困難です。生理が遅れて妊娠しているかどうか知りたい場合は、まず薬局の「妊娠テスト」を買ってきて、自分で試してみると良いでしょう。妊娠している場合は、早めに産婦人科を受診してください。妊娠していない場合は、1~2週間様子を見るのがよいでしょう。生理が遅れて来れば、妊娠ではありませんが、生理が来ない場合は、念のためもう一度薬局の「妊娠テスト」で調べてみるか、産婦人科を受診してください。

薬局の妊娠検査器具は、使用方法の不慣れなどから、間違った判定をしてしまう場合があります(偽陽性や偽陰性)。また、妊娠と判定された場合も、流産や子宮外妊娠などは、薬局の「妊娠テスト」ではわかりません。産婦人科では、尿の妊娠反応や超音波検査で妊娠の判定や流産・子宮外妊娠の診断をします。

hCGテスト「三共」:妊娠診断補助試薬の場合を紹介します。

ステップ1

ステップ1:紙コップに尿を適量とり、ストリップ(検査用のスティック)を尿に浸します。

ステップ2

ステップ2:ストリップの先端を10秒間尿に浸します。

ステップ3

ステップ3:ストリップを尿から引き出すと、すぐに反応があらわれてきます。

ステップ4

ステップ4:ストリップの中央部で判定します。
縦に1本線は妊娠テスト陰性(-)
縦に2本線は妊娠テスト陽性(+)

※妊娠テストはとても簡単ですが、妊娠を確定するためには必ず医療機関を受診してください。

自家授精(SIH)

Self Insemination with Husband

不妊症の治療を目的に行っています。男性の膣内射精困難症や女性の性交痛などが適応です。

  • 自家授精(じかじゅせい)という言葉は、院長が考えた名称です(^^;)
  • 男性の精液検査で精子に異常がなく、女性の超音波・ホルモン検査で周期的な排卵リズムが確認された場合にご指導しています。
  • ご自宅で精液をカップに採取したら、注射器で精液を女性の膣内にゆっくりと注入します。これだけで終了です(^^)。簡単ですね~♪
  • 自家授精は、基礎体温や市販の排卵チェッカーなどを利用して排卵日の前後3~4日間に、出来るだけ毎日連続して行うことをお勧めしています。
  • 当院では、広口のカップと注射器のセット=250円(内税)を、10回分ずつ処方しています。
  • 原始的ですが、もっとも自然妊娠に近い生殖補助医療と言えます。「へたな鉄砲も、数うちゃ当たる」と言いますが、自宅で自分たちで繰り返し出来ること、費用がとても安価で、通院のストレスがないなど不妊治療の選択肢の一つとしてご提案しています。
  • 妊娠成功率も、院長の印象では人工授精よりも高いかも?と感じています。健康な男女では、排卵日に精液を少し膣内に入れるだけで妊娠が成立する(コンドームで避妊に失敗した時と同じ)ので、これを応用した方法とも言えます。

人工授精(AIH)

Artificial Insemination with Husband

不妊症の治療を目的に行っています。

  • 排卵がない女性には、排卵誘発剤を用いて排卵を促します。タイミング療法は、排卵日を予想して性交するタイミングをアドバイスし、自然な妊娠を促すものです。
  • 排卵日を超音波検査・ホルモン検査などで推定して、夫の精液を妻の子宮の中に注入するのが人工授精(AIH)です。精子の数が足りない乏精子症のほか、最近増えている膣内射精困難症(オナニーでは射精できるのに、セックスでは射精できない)などのケースにも人工授精を行っています。ただし、当院での1回のAIHの妊娠成功率は、5%前後です。人工授精の料金は、1回=12,000円(内税)です。
  • 当院でのAIHは、精子洗浄濃縮法(単層攪拌密度勾配法)で行っています。
  • 人工授精を5~6回試してみて妊娠しない場合は、体外受精・顕微授精とステップアップすることをお勧めします。当院では、排卵誘発やAIHまでを担当します。体外受精・顕微授精をご希望の患者さんには、専門施設をご紹介させていただきます。

精液採取用の広口カップ

精液採取用の広口カップ1個=150円(内税)

注射器

注射器1本=100円(内税)

タイミング療法

女性の生理の周期が28日~30日前後として、排卵日はたったの1日しかありません。このチャンスを逃すと、どれだけセックスしても妊娠しません。排卵日を推定して、その前後でセックスを促すことをタイミング療法と言います。排卵した卵子は24~36時間くらい、女性の身体の中に入った精子は72時間くらい受精能力があると考えられています。当院では、超音波と排卵テスト(ゴールドサイン)を組み合わせて排卵時期の推定を行っています。

排卵の直前

排卵の直前

生理が終わり卵巣からエストロゲンが分泌されると子宮内膜は厚く増殖し(10㎜くらい)卵巣には発育して大きくなった卵胞(20㎜くらい)が認められます。

排卵の直後

排卵の直後

排卵直後、卵子が腹腔内に飛び出すと急速に卵胞は小さくなります。子宮内膜は厚く、ゆっくり波打つような凸凹した動きを認める事もあります。

黄体期

黄体期

排卵すると卵胞は、黄体(おうたい)に変化してプロゲステロンを分泌します。子宮内膜は、増殖期から分泌期に変わり、超音波所見上の輝度が増します。

妊娠初期

妊娠初期

妊娠が成立すると、子宮内に胎嚢(たいのう:GS)が出現します。尿で調べる市販の妊娠テストは、超音波よりも約1週間早く妊娠の診断ができます。

妊婦検診

当院では分娩を扱っていません。分娩を希望される女性には、ご希望の総合病院など分娩施設をご紹介します。